私は正直、不動産投資をしたいと思ったことはありません。

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私は正直、不動産投資をしたいと思ったことはありません。

保険・証券・不動産、どの業界でも「売る側は自分では買わない」と言われることがあります。本当かどうかはわかりません。ただ、私が不動産の現場に5年以上いて、自分で投資用ワンルームマンション物件を持っている同僚に一度も会ったことがないのは事実です。

これは「不動産投資はダメだ」と言いたいわけではありません。ただ、なぜ私がそう思うのか、正直にお伝えしたいと思います。


①不労収入が欲しいなら、家賃収入じゃなくてもいい

不動産投資をする理由としてよく聞くのが「毎月家賃収入が入るから」というものです。でも、不労収入を得る方法は家賃収入だけではないはずです。

インデックスファンドへの積立投資でも、長期で運用すれば配当や値上がり益という形で資産は育ちます。しかも家賃収入には、管理の手間やクレーム対応、設備不具合への対処、空室リスクがついてきます。「家賃収入=不労収入」というイメージの実態は、「家賃収入=苦労収入」ではないかと、現場を見て強く感じました。


②節税メリット、実際どれくらい残るの?

「節税になるから」という理由も耳にします。確かに不動産投資には減価償却を使った節税効果があります。ただ、その恩恵を受けるには、ある程度の収入がある給与所得者であることが前提です。

そして節税を意識するあまり見落としがちなのが、物件を持つことで発生するコストです。登記費用、固定資産税、管理費、修繕積立金、空室時のローン負担——これらを差し引いたとき、手元にいくら残るのかを冷静に計算している人がどれだけいるでしょうか。

節税は確かにメリットですが、それだけで不動産を持つ理由になるかどうかは、別の話だと思っています。


③「レバレッジ」は「借金」でもある

「少ない自己資金で大きな資産を持てる」というレバレッジの話は、確かに魅力的に聞こえます。ただ、その裏側にはローンという名の借金があります。金利が上がれば返済額は増え、空室が続けばローンだけが残る。「レバレッジ」という言葉の響きは良くても、リスクの本質は変わりません。


④なぜ不動産投資は「良さそう」に見えるのか

では、なぜこれだけ多くの人が不動産投資に引き寄せられるのでしょうか。

私が現場で感じたのは、営業トークの巧みさです。「節税」「不労収入」「レバレッジ」——どれも魅力的な言葉です。そしてこれらの言葉は、デメリットをうまく隠しながら伝えられることが多い。

「老後の年金代わりに」「生命保険代わりに」という切り口も、不安を抱えた人の心に刺さりやすい言葉です。私が接してきたオーナーさんの多くも、そういった言葉に背中を押されて購入を決めていました。

売る側の論理で設計されたトークに乗せられてしまうという構造は確かにあると思います。


最後に

「不動産投資をする」という決断は、本来多くのことを考え、常々戦略を検討する必要があるものだと思います。でも、そのことを丁寧に教えてもらえる機会はなかなかありません。

今この記事を読んでいるあなたに、何かひとつでも「そういうことか」と気づける機会となったら嬉しいです。

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