「もう手放したい」——サブリース付きのワンルームを持て余して、そう思い始めた方へ。
結論からお伝えします。手放すと決めたら、まず「売買も賃貸管理も、一貫してできる業者」を探すところから始めてください。 そして、慌てて1社に決めず、3社くらいに話を聞いて比較してから選ぶ。これが遠回りに見えて、いちばん確実な方法です。
なぜそう言えるのか、順番に説明していきます。
サブリースの解約は、一人では難しい
「まずサブリースを解約して、それから売り先を探そう」——そう考える方は多いと思います。でも、この順番はおすすめしません。
サブリースの解約は、思っている以上に手間がかかります。解約の予告期間、違約金の条項、書面のやり取り。相手はこの分野のプロで、あの手この手で引き留めてくることもあります。すでに一度、契約の場で言葉巧みに買わされてしまった方が、今度は一人で解約を成し遂げるのは、正直に言ってかなり大変です。
だからこそ、解約を一人で抱え込まず、味方になってくれる業者を先に見つけておくほうがいいのです。
目指すのは「売買も賃貸管理もできる業者」
では、どんな業者を味方につければいいのか。理想は、「売買」も「賃貸管理」も両方できる業者です。
理由はこうです。手放すと決めても、売却が決まるまでには時間がかかります。その間、空室のままにしておくと収支はさらに悪化します。だから、売却活動をしながら、決まるまでの間は賃貸で埋めておく。この両方を一つの業者にお願いできると、話がスムーズです。
さらに、こうした業者は、売却の媒介契約を前提に、サブリースの解約手続きにも付き合ってくれることがあります。売る相手が決まっているからこそ、解約から売却までを一続きで動いてくれるのです。一人で解約と戦うより、ずっと心強いはずです。
探し方は、一括査定サービスが早い
では、そういう業者をどう探すか。
一つひとつ会社のホームページを調べて、売買と賃貸管理の両方に対応しているかを確認していくのは、正直に言って骨が折れます。忙しいなかで、そこまで手が回らない方も多いはずです。
そこで便利なのが、不動産の一括査定サービスです。物件の情報を一度入力するだけで、オーナーさんの地域に対応した複数の会社に、まとめて査定を依頼できます。売却を前提にした査定なので、売買を扱っている会社が集まります。そこから、賃貸管理にも対応しているかを確認して、候補を絞り込んでいけばいいのです。
一括査定の使い方や、依頼するときの注意点については、こちらの記事で詳しくまとめています。
→査定は何社に頼む?
会社の規模は、目安のひとつ
候補を選ぶとき、一つの目安になるのが会社の規模と体制です。
私は、規模の違ういくつかの不動産会社を、内側から見てきました。賃貸管理を専門の部署として持っている会社は、募集を専任で担当する人がいて、動きが違います。売却の相談にもそのまま乗ってくれます。
ただし、規模が小さいから駄目、というわけではありません。 小さな会社でも、売買と賃貸管理の両方を長く経験してきた人がいれば、しっかり対応してもらえることもあります。大切なのは看板の大きさではなく、中身です。だから、規模を外から眺めるだけでなく、実際に話を聞いて確かめる必要があります。
慌てず、3社くらいに話を聞いて比較する
ここがいちばん大事です。1社だけで決めないでください。
候補の中から3社くらいに、同じ物件で相談してみましょう。並べて比べると、いろいろなことが見えてきます。
- 売却と賃貸管理の両方に、きちんと対応できるか
- サブリースの解約手続きにも付き合ってくれるか
- 管理を任せる場合の料金形態と費用はどうなっているか
- 話していて、こちらの状況を親身に受け止めてくれるか
同じ物件でも、業者によって提案の中身も費用もまるで違います。並べて比べて初めて、その差が分かります。比較して納得してから、はじめて媒介契約を結んでください。
忙しくても、少しずつ時間を作って見極める
騙されて買わされてしまった——そう気づいたとき、一刻も早く手放したくて、焦ってしまう気持ちはよく分かります。
でも、慌てて最初に声をかけてくれた1社に飛びついてしまうと、また同じことを繰り返しかねません。
お仕事や日々の生活で忙しいなかでも、少しずつ時間を作って、複数の業者をしっかり見極める。遠回りに見えて、これが、一度つまずいてしまった人にとっての、いちばん確実な挽回の方法だと思います。
焦らなくて大丈夫です。手放すと決めたなら、その相手選びだけは、丁寧にいきましょう。
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