売却をお願いしたら、あとは不動産会社が進めてくれる。
そう思っている方が多いと思います。
実際には、少し違います。売り出してから引き渡しまでのあいだに、オーナーさん自身で判断・決断をしてもらう場面が多々出てきます。
その場面が来ると先に知っておくだけで、落ち着いて考えられます。
売り出しから引き渡しまでの流れ
| 何をするか | |
|---|---|
| 1 | 媒介契約を結ぶ |
| 2 | サブリースを解約する |
| 3 | 売出価格を決めて、レインズに登録する |
| 4 | 問い合わせを待つ |
| 5 | 来なければ、価格を見直すか考える |
| 6 | 買いたい人から申し込みが入る |
| 7 | その金額で売るかどうか決める |
| 8 | 重要事項説明・売買契約 |
| 9 | 引き渡し |
太字にした3つが、オーナーさんが決める場面です。
売り出す前に、サブリースを外します
サブリースが付いたまま売りに出すと、買う人が同じ契約をそのまま引き継ぐことになります。
オーナーさんを苦しめてきた条件が、そのまま付いてくる物件になります。
だから、解約してから売り出しの準備に入ります。
ここには解約の予告期間があり、契約によっては違約金の話も出てきます。時間がかかる区間です。
売却をお願いしたらすぐに売り出せるわけではありません。
解約の進め方そのものは、別の記事にまとめてあります。
→ サブリースの賃料減額通知が来たら。サインする前に知ってほしい3つの脱出ルート
→ ワンルームを手放そうと決めたら。「売買も賃貸管理もできる業者」を探すところから
オーナーさんが判断・決断する回数は、決まっていません
一度で決まることもあれば、何度も繰り返すこともあります。
売り出してすぐに問い合わせが入ることもありますし、何か月も動かないこともあります。どちらも珍しいことではありません。
問い合わせが入らないときは、価格を下げるかどうかを考えます。
不動産会社が提案を出すこともあります。それでも、下げるかどうかを決めるのはオーナーさんです。
その場で答えを出さなくてもかまいません。「もう少し様子を見たい」と伝えることもできます。
買いたい人が現れたら、その金額で売るかを決めます
申し込みは、売り出した価格そのままとは限りません。
「この金額なら買います」と、買いたい人が希望額を書いてくることがあります。
その金額で売るかどうかも、オーナーさんが決めます。
ここでも、すぐに返事をしなくて大丈夫です。
いつ売れるかは、誰にも分かりません
買いたい人が現れるかどうかは、こちらで動かせないからです。
同じ部屋でも、その時期に探している人がいるかどうかで結果が変わります。需要と供給が合うかどうか、という話です。
私は仕事として何件も見てきましたが、これは今でも読めません。
だから、売り出してすぐに決まらなくても、オーナーさんの決め方が悪かったからとは限りません。そこは、どうかご自身を責めないでいてほしいと思っています。
買主が決まったあとは、手続きが中心になります
重要事項説明と売買契約、そして引き渡し。
ここから先は書類と日程の調整が中心で、決断する場面は少なくなります。
決めることが多いのは、売り出してから買主が決まるまでのあいだです。
最後に
決める場面が来ること。回数は決まっていないこと。いつ売れるかは分からないこと。
この三つを知っておくだけで、判断・決断する場面が来たときに、少し落ち着いて考えられると思います。
では、その金額は何を基準に決めればいいのか。
不動産の値段の出し方は、ひとつではありません。次の記事で、そこを書きます。
→ 一括査定に登録する前に。電話を最小限にして始める順番
→ 「どの不動産会社に相談すればいいか分からない」人へ。3社比較で見るべき4つのこと

